中国製餃子中毒事件の犯人が捕まった。もう約3年も前のことらしい。つい先日の話のような気がしている。工場内で有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を工場で盗み、三回に渡って冷凍保存庫で注入したと供述しているそうだ。
どこの国でもよく聞くことだが、「人生が面白くない。」「生きていても楽しくない。」「腹が立ったからやった。」などという理由で犯罪を犯す。最近は毎日こんなニュースが日本でも踊っている。人生がいつもおもしろいものでないことは万人がわかっているはずだ。腹が立つこと、つらいこと、涙が止まらないこと、社会への憤り、など山ほどある。気持ちがわからないでもない。しかし、それを不特定多数の何の罪もない人に怒りの矛先を向けて、どうなるであろう。多くの人を傷つけて、不幸が不幸を呼ぶ。社会が悪いのかもしれない、会社が悪いのかもしれない。しかし、ならば自分で何かを変えればいい。何かもっと自分も周りも傷つけることなく社会にアピールできる方法を探せばいい。
そんなにつまらないなら、一人で勝手に死ねばいい。誰も傷つけずに一人でひっそり命を絶てばいい。その方がよっぽどいいと思う私はひどい人間であろうか。自殺が増えていて、自殺者を減らそうとしている国の動きもある。それはもちろん大切なことだ。何も言えずに命を絶つのと、社会に迷惑をまきちらして悪を冒すのは紙一重なのだろうか。一人うなってしまった。

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