人間にとって、日々の食事はとても大切ですが、その食材を供給する農業につい
ては、これからの日本にとっても大きな検討すべきテーマの一つです。国際通信
社が発行する雑誌などでも、農業についての記事は良く見かけますが、農業が活
気のある産業として、２１世紀も発展を続けていくにはどうすればよいのでしょ
うか。日本の農業にも、いろいろな問題点があると言われています。一つは、米
の減反制度です。米の生産量を抑えるために、米を作らない農家に対して補償金
を払うというこの制度は、単純に考えてみるとおかしな制度です。米の減反制度
については様々な議論もありますが、今一度シンプルなところから考えてみるの
も良い機会ではないかと思います。まず、日本として、米を主食と考えるのかど
うかという事が一番のポイントではないかと思います。その上で、生産者側だけ
でなく、消費者側についても、国全体においてのコンセンサスがとれる政策が必
要です。また、政策でカバーできない点は、国民全体の意識にゆだねるところも
あると思います。また、食料自給と国の安全保障をどのように考えていくのか、
この点についても、国民全体で考え直すべきでしょう。単に安ければどこの食材
でもいいという考え方では、これからは立ち行かないかもしれません。






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